体にとって最も大切な「水」の話① (アンチエイジング) 

2019年05月30日(木)

 体を満たす「水」が健康の基礎を作ります。体は60兆個とも、100兆個ともいわれる無数の細胞の集まりです。体内の水はその細胞の内側を満たす「細胞内液」と、外側を満たす「細胞外液」に分かれます。健康な方では、体液の約60%が細胞内液で、体液の約30%が細胞外液です。そして、体内の水は、細胞内液か細胞外液かで働きが異なります。

 

 

 細胞外液は、酸素や栄養素を運び、不要な二酸化炭素や老廃物を除去します。また、細胞内では、アミノ酸を作ってタンパク質を合成する工場があり、水がなければ、タンパク質の合成もできません。

 

 腎不全や糖尿病を患ってしまうと浮腫を起こしやすくなりますが、これは、血管やリンパ管から滲み出た体液が増えて、細胞外液が増えてしまった状態です。また、病気でなくても運動不足やオフィスで坐りっぱなしの場合も血液やリンパ液の流れが悪くなり、体液が細胞外に滞りやすくなります。

 

 オフィスでは、頻繁に歩き回り、坐っている時もかかとを上げ下げしてふくらはぎを動かし、第二の心臓のふくらはぎの筋肉を動かしておきたいですね。

 

 一日の水分の出入りの内訳はこんな感じです。

 

IN    飲料水   1000~1200ml

     食べ物   1000ml

     代謝水   200~300ml

     合計    2200~2500ml

 

OUT  尿      1000~1400ml

     便      200ml

     不感蒸泄 700~900ml

     合計    1900~2500ml

 

 

 体内に入る水の合計と出る水の量の合計は釣り合いが取れています。体内に入る水分には、飲料水、食品中の水分、代謝水になりますが、減量中で食事量を減らしている方は、その分だけ食事からの水分量が減るので要注意です。代謝水については、後で説明します。

 

 体外に出ていく水分には、尿、便、不感蒸泄があります。不感蒸泄は、汗や呼気などから無自覚に空気中に失われる水分です。睡眠中に不感蒸泄で失われる水分は、コップ1杯以上と言われています。睡眠中に水分不足にならないために、就寝前にコップ1杯の水は摂るようにしましょう。

 

 最後に代謝水の話です。代謝水は、細胞内にあるミトコンドリアの中で産生されます。ミトコンドリアは、細胞内の発電所と呼ばれています。ミトコンドリアは、糖質や脂質を原料として運動や生命活動に必要なエネルギー物質ATPを産生しています。そのATPを産生する際に水と二酸化炭素に代謝されます。この水が代謝水です。

 

 加齢で体内の水分量が減ってしまうと、当然、筋肉は小さくなり、肌の張りはなくなり、しわが増えていくでしょう。常にエネルギーを消費する筋肉細胞には、それだけミトコンドリアが多く含まれています。ですから、運動不足で筋肉が減ってしまうとミトコンドリアも減り代謝水も減ってしまうのです。

 

 ですから、筋トレ(ウエイトトレーニング)をすることで筋肉量を増やせれば、ミトコンドリアも増えるので、結果、代謝水も増えるので、体の内側からみずみずしさをキープできるという訳です。まさに、筋トレはアンチエイジングですね。

 

 大阪市中央区、松屋町、谷町四丁目、堺筋本町エリアにある【そら鍼灸整骨院のパーソナルトレーニング】では、「解剖学、生理学、運動学などの体のメカニズムを熟知した国家資格者によるトレーニング指導。」「理論と実践を兼ね備えたボディビル優勝経験のある院長によるトレーニング指導。」「トレーニングと治療の融合。」などを特徴としております。

 

 スポーツ愛好家でパフォーマンスを上げたい方やコンディションを整えたい方。加齢による筋力低下で日常生活動作が不安な方。運動不足で筋力低下が激しく姿勢が悪くなってきた方。ダイエットしたい方。などお気軽にご相談ください。

 

 只今、無料カウンセリング受付中(要予約) カウンセリング時間、約30分。

 

詳しくはこちら

 

 

森 健浩

そら鍼灸整骨院 院長

パーソナルトレーナー

ボディデザイナー

1995年大阪ボディビル選手権バンタム級 優勝

 

 

 

  |